HALの前のmother of soulの演奏が終わったのは22:00の余りにも直前だった。2曲やろう、いや2曲でさえもう無理だ。1曲だけ。ならばその曲は？その1曲で全てを忘れさせることを可能にする程の凝縮され尽くした超純粋なエネルギー核爆弾のように放出出来なければ意味が無い、全てを殺し焼き尽くし、そして強烈で圧倒的な力で生命を吹き込めなければ。 その答えはわたしの中では1つしか無かった。 VAMPIRE! わたしの命の全てをそこに込めよう。 40分を予定してたその日のライブの全てを込めて更に余りある集中力と精神力、わたしとわたしのHALの存在理由、そして君たちの存在理由の解答をそこに与えようとわたしは一瞬で決めた。「演奏が始まったら決して途中で音を止めないで下さい」わたしがその日会場側に求めた事はたったひとつ。ただそれだけ。セッティングも時間削減の為に大幅に変更することを余儀無くされた。 |
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でもそんなことは問題ではない。わたしたちがすべきことは1つしか無かった。1曲で完璧な世界を提示することだ。そしてわたしたちはそれを成し得たと信じている。その瞬間HALとオーディエンスとclub asiaは巨大な一つの有機的な融合を
果たした。完全な生命体だった。 これがロックだ。 それがわたしの解答。運命さえもくつがえす信念の力とstruggleする不屈の意志。不可能を可能にする力はそこにしか宿らない。わたしはその奇跡を信じる。 |
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