『ニューロマンサー』ウィリアム・ギブソン/黒丸尚 訳
[NEUROMANCER] William Gibson
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再読してこれが10年以上前(1984年発売)に書かれたものとは信じられなかった。今回読み直して、前読んだ時と違う視点で読むことが出来た。違う視点を持って読み直すことが出来る時点で、この作品の深さを証明してる。キャラクターの立ち方がクールで惚れ惚れしてしまった。ドライな物言いに反して、実は非常に熱い生きざまを持っている登場人物達に共感をおぼえずにはいられない。黒丸氏の翻訳は切れ味抜群で、彼のこの訳がなかったら、日本におけるこの作品の評価はもっとマニアックで閉鎖的なものになってたと思う。チャンドラーを訳した清水俊二、バロウズを訳した鮎川信夫に並ぶ、またはある意味で誰とも比較できない鬼才だったと思う。