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MUSIC

"DEATH COMPOSITION"
E.D.P.S


FRICTIONのオリジナル・ギタリスト恒松政敏のバンド、E.D.P.Sのアルバム。PASSレーベルからの作品。初期のFRICTIONのピリピリした緊張感は彼のギターが担っていた、というのがこれを聴くとわかる。針金を掻きむしるような音。キリキリと引き締まっていて張り詰めている。こういう緊張感を持った音が日本にあったと言う事をもっと日本の音楽ファンに知ってもらいたい。この作品はほとんどライブ録音から構成されているんだけどこの密度の高さは体験してみたかった。無駄なモノが削ぎ落とされたソリッドで唯一無二のロック。

"I CAN TELL c/w PISTOL"
FRICTION


PASSから1980年に出たシングルのリイシュー。A面曲は1stアルバム「軋轢」に入ってたものと同じ。カップリングの「ピストル」という曲はこれでしか聴けない。これがまた荒々しくてかっこいい。僕は初期フリクションしか認めないという頑固(コア)なファンじゃなくて[ZONE TRIPPER]のフリクションも好きな人。でも初期は初期でこうやって音源聴いてると確かにこの3人でしか出せないような凄みがある。疾走感。または初期衝動。RECKさんはこの後フリクションの看板を背負って魂の旅に出発する。恒松さんは自分のバンドE.D.P.Sに。チコヒゲさんも自分のソロを作る。ばらばらの道を行く。

"TURN ON"
ROLLINS BAND


ライブ盤。曲のIDがなくて全1曲。でも勿論何曲もやってる。TWINK&THE PINK FAIRIESの[DO IT]のカバーがいきなりかっこいい。オリジナルも暴力的でかっこいいけどロリンズ・バージョンもいい。メジャー第1作「END OF THE SILENCE」からの曲もかなりやっててレコーディングするまでにライブで鍛えてきたのがわかる。このバンドはかっこいいなー。ロリンズの絞り出すように歌うあの歌いっぷりはまさにオリジナルのアメリカン・ハードコア。BLACK FLAGよりもよりメタリックになっててこれはこれで僕は好き。BALCK FLAGも好き。オ−ストラリアのハード・オンズと共演したAC/DCの[LET THERE BE ROCK]のカバ−の時も思ったけどロリンズは何歌ってもロリンズなのがリスペクトに価するところだな。

"BLUES ANYTIME"
(V.A.)


かっこよすぎ。この作品は主に'60のブリティッシュ・ブルースの作品をコンパイルしたもの。この作品でしか入手出来ないと思われる、クラプトン&ペイジの作品とかも収録されててこの1枚で当時雰囲気がわかる名コンピだと思う。ジャケットもかっこいいし。いきなり最初のジョン・メイオール&ブルースブレイカーズの[I'm your witchdoctor]からしてしびれる。凄い。このスピード感と鬱屈した深み。ブリティッシュ・ブルース侮れん。ジョン・メイオール&ブルースブレイカーズは他に[on top of the world]もやっていて、これがまたドロリとしていてかつ分厚い肉もまっぷたつのオノのような無気味な切れ味があっていい。サヴォイ・ブラウン・ブルース・バンドの[cold blooded woman]の情念はまさにブリティッシュ・ブルース。ホワイト・ブルースは結局ブラックの本物とは別物で、もともと比較するものではないと思う。ブルースという言葉の厳密な定義なんかないと思うけど、ブリティッシュ・ブルースの手触りは今の僕のブルースをあらわしている。思わず持ってる他のブルース・ロックのコンピレーションも引っ張り出して聴いてしまった。しかしロビン・トロワーってかっこいいなー。他のコンピレーションに入ってたんだけどコイツは本モノ。まだ1枚もアルバム持ってない。欲しい。

"LIAR"
JESUS LIZARD


JESUS LIZARDの作品の中でも最もコアな雰囲気漂うアルバム。1曲目からガツーンとやられる。曲も短くて潔い。アメリカの音楽シーンの奥深さはこういうところにもあらわれる。これもハードコアのひとつの形。フォーマットというか型がガチガチに固まってない。日本のシ−ンの残念なところは自分達も含めて色々なフォーマットを持つバンドというか、型にはまらないバンドの行き場が見つけにくい事。この作品の疾走感はたまらない。燃えるアルバム。

"BEST"
BTO


BTOはバックマン・ターナー・オーバードライブの略。冒頭の[LOOKING FOR A NO.1]がもう個人的に大好きなタイプの曲。最高にチルアウトする曲。くつろいでる午前中に聴きたい曲NO.1。ゆったりとしたビートにダウナーな歌、後半はワルツのようにリズムがゆったりとうねり始めて最後まで聞き入ってしまう。Y2Kのライブの後、アニキとミホさんを乗せて車でこれ流してたらなんだか楽しくなって来たのが印象的だった。きっとこれがアメリカのトラック・ドライヴィン・ミュージックの魔力なんだろうな。しかしさすがアニキ、次々の曲名を口にするのを見てビビッた。今時、バックマン・ターナー・オーバードライブのベスト盤流してて、「お、HEY YOUだ。フフーン」なんて鼻歌するロックなヤツはいないぜ。さすが。尊敬。

"LIVE AT LONE STAR"
ROBERT GORDON


クリス・スペディングの短いディレイがかかったリンク・レイなみのゴリゴリのギターがかっこいい。アントン・フィアもココでは一介のロック・ドラマー、そしてロバート・ゴードンはある意味失われた時代を生きるロック野郎。たった3つのコードがこんなに豊かに語りかけてくる。このライブにはロックのスリルがある。最低限のメンバーで限られた音で世界を構築するこのソリッドさ。思わずpersonality crisisで影響受けそう。またみんなウマイ。腕達者。こういうシンプルな音楽をここまで聴かせるんだから大したもんだ。これは当分はまりそうな気がする。個人的今月の1枚。しかしこの作品を入手した日の事は日記(12/13)にも書いたけどなんとも複雑な気分だった。まー売る方も買う方も僕とは全然違う方向向いてるって事なんだけど。

"good fridge.Flowing:90-98"
Thomas Fehlmann


ダウナーで気持ち良いアンビエント・ミュージック。この人、The Orbのメンバーでもあって、サン・エレクトリックのプロデュ−サ−でもあって、ホアン・アトキンスとも共演してて古くは、80年代からジャーマン・ニュ−ウェイブの先鋭的なアーティストだったらしい。イーノ以降、ある意味攻撃的にアンビント・ミュ−ジックのフォーマットを作ったThe Orbというユニットは偉大だったと思う。トーマス・フェルマンもフォーマットを作ったアーティストならではの狂気の世界があって美しい。主張しないことで結果的に強いアピールをするのがグレートなアンビエントの特徴だと思う。僕は今積極的にエレクトリック・ミュージックは聴かないけど、やっぱりこうやって聴いてみるととてもこの魅力には抗えない。いやードイツ人は侮れん。

"VIA NOSTRA"
SUN ELECTRIC


一個前に書いたThomas Fehlmannがこのサン・エレクトリックのプロデュースをやってたことはあんまり関係ないけど、やはりサン・エレクトリックも良質のアンビエントを作ると思う。ドイツ人のユニット。アブストラクト過ぎず、軽やかで、繊細。どこか陽気さというかポジティブな雰囲気が漂ってていい。これがクラウス・シュルツの作品だと、アブストラクトな音の中に暗黒が立ちこめててイヤーな(それがイイ)感じになるけど、この作品はなんだか楽しい(積極的に楽しくなってるわけではない)気分になって好きだな。ORBITALの作品に通じる陽気さかも。陽気さと言うか一種の白痴美。しかしドイツ人って侮れないなー。

"dok"
OVAL


OVALはもう今となってはどこをとってもあの音なので、一つの音色みたいだ。でもこれだけ耳を傾かせるんだからグレイト。まだ輸入盤しか出てなかった頃、[94diskont]買って初めて聞いた時は、これこそ究極のアンビエント/テクノだと思った。これ以上のところにはもう行かないだろうと思った。この分野の進化はもう極められたと思った。そのくらい評価していたし、好きでよく聴いてた。OVALはあの作品でもう限界まで進化したから後はそれを磨きあげて行く洗練の工程を進むのかと思ってた。この[dok]はクリストフ・シャルルという人とのコラボレーション。音はどうしようもなくOVALサウンド。気持ちいい。電子音楽の極北。実は彼等には進化も退化もないのかも。これ1枚で四季を通して楽しめる名盤。しかし美しさが結晶してるなー。それにしてもドイツ人は侮れない。