zoё's studio

MUSIC



(a) THE JAMES COTTON BAND“HIGH ENERGY”
アラン・トゥーサン・プロデュース。'75年リリース。彼の曲も2曲演奏しててこれがまたアラン・トゥーサン節。素晴らしい。全体的に腰がすわっていてリズムがうねっていてファンキーでアーシーで時にモダンでこれは素晴らしい。どんどんブルースやブルースのヴァリエーションの音楽に魅せられてゆく。ジェイムス・コットンは他のも全部集めたい。

(b) ALLEN TOUSSAINT“LIFE,LOVE AND FAITH”
JAMES COTTONの作品で彼の仕事に久々に触れて感銘を受けて、また聴きたくなって買った。彼のアルバムは“SOUTHERN NIGHTS”しか持ってなかったのでこの機会に彼のこのアルバムを入手した。あのミーターズやリー・ドーシーの作品で聴けるシンコペーションの効いた独特のリズムと彼の書くとろけるような曲。酔った。絶品。

(c)BILLY COBHAM“SPECTRUM”
MASSIVE ATTACKの1st album“BLUE LINE”の1曲目はこのアルバムの‘STRTUS’という曲をサンプリングしている。あの印象的なベース・ラインはこのアルバムから採ったもの。それだけでもこのアルバムには食指を動かされるけど、僕はこのアルバムは何と言ってもトミー・ボーリンがギターを弾いてるという事実に魅かれた。ジェフ・ベックはこのアルバムを聴いてのけぞったと言う。実際ヤン・ハマーがキーボードを弾いていて、このあとベックのバンドに引っ張られたという事実を見ても、このアルバムにジェフ・ベックが如何にインスパイアされたか想像に難くない。トミー・ボーリンのギターは絶品で、彼の奔放でワイルドな弾きっぷりと、意外に見落とされている彼のサウンドに対する繊細で大胆な感覚には耳を奪われる。あのエフェクティブな感性は時代の先を行ってたと思う。逆に今ああいうギターを弾くのは近いところで僕はジョン・スコフィールドだと思う。とにかく出しゃばるヤン・ハマーとピッチあげてをぱんぱんに張ったアタッキーなおまけに手数の多いドラムのビリー・コブハムに負けず、凄まじい存在感を出しているトミー・ボーリンのギター・ワークは必聴。

(d)THE RED HOT CHILI PEPPERS“THE RED HOT CHILI PEPPERS”
この作品は彼等の1枚目のアルバムでアンディ・ギルがプロデュースした。一般には評価の高くない作品。僕は彼等の作品では“MOTHER'S MILK”が一番好きで、このアルバムは聴いた事がなかった。せっかくアンディと仕事したし、聴いてみるかと思って買ってみた。聴いてみると非常にアンディらしい仕事だと思った。クールな感じが漂っていて、やっぱり彼等には適わなかったんだろう。でも独特の人力エレクトロみたいな趣があって面白い作品。以外かもしれないけど僕はビル・ラズウェル的なというかマテリアル的な冷たいファンク色を感じた。フリーがGANG OF FOURの大ファンだったみたいだから、それで依頼したんだろうね。このレコーディングの時の面白いエピソードを教えてもらったんだけど、またそれは気が向いた時に書こう。

(e)THE SOUTHERN DEATH CULT“THE SOUTHERN DEATH CULT”
THE SOUTHERN DEATH CULTは DEATH CULTの前身バンド。まだビリー・ダフィーは参加してなくて、いわゆる典型的なポジティヴ・パンクと言われてた時代。 THE CULTが好きな人だったら避けては通れないバンド。僕は THE SOUTHERN DEATH CULTの音源は持ってなくて、ずっと欲しかったのでシスター・レイで何気なく見つけた時、思わず買ってしまった。ポジパンやゴスは一般に日本ではあまり評価されてないみたいだけど僕はあの湿ったサイケデリックな世界は好き。
DEATH CULT“GHOST DANCE”
DEATH CULTは CULTの前身バンド。このバンドからビリー・ダフィーが参加。彼は当時18歳のモリッシーとバンドを組んでたり、ジョニー・マーにギターを教えたり、スローター&ドッグスにいたりと面白い経歴の持ち主だったらしい。インナーに書いてあった。このバンドは CULTのあの匂いが濃厚にしてる。サイケデリックでダークでダンサブルで何と言っても非常にロック的。いい感じ。

4 HERO “TWO PAGES”
去年から出てるのは知ってたんだけど、買ってなかった彼等の2枚目のフル・アルバム。悪い訳ありません。先行ミニ・アルバムの“THE EARTH PIONEER”がこれまた 絶品だったのでずっと楽しみにしていた。僕は今もうテクノやドラムンベースに前程情熱を持ってないけど4 HEROはマッシヴ・アタックと同じで入手せずにはいられない。彼等のあまりに美しい音楽はある意味で甘い毒と言っても差し支えないと思う。ヘロインと言ってもいい。天上の音楽。ただひたすら耳を傾けていたいと思う。1枚目のアルバム“UNIVERSAL LOVE”は衝撃だった。これとGOLDIEの“TIMELESS”があればドラムンベースの全てがわかる。この後JACOB'S OPTICAL STAIRWAY、 TEK9と別名ユニットで恐るべき作品をつくり出し続けてるDegoと Marc Macの2人組。このほかにもアナログ・オンリーでインナーシティー・オーケストラ(だったと思う)という実験的なユニットもやってるらしい。残念ながらこれは未聴。とにかくこのアルバム筆舌に尽くしがたい名作!

SLY&ROBBIE“DRUM&BASS STRIP TO THE BONE BY HOWIE B”
HOWIE Bのサウンドは個性的でイントロからあのねっとりとした独特のパッド・サウンドを聴く事が出来る。スライ&ロビィのリズム隊はダブ・テイスト溢れる処理をされているけど、全体的にピュアな印象を受ける。全体として非常にクールで抑制が効いてて真夏に空調の効いた部屋で聴いてるような感覚を覚えた。実はHOWIE BはENOの正統な後継者だと思う。あの引きの美学と、レコードの外で聞こえる音も含めて音楽と考えてるようなサウンドといい、イーノのアンビエント感覚を純粋に継承していると思う。

SEPULTURA“AGAINST”
マックス・カヴァレラを馘首して新たにニュー・ヴォーカリスト、デレク・グリーンを迎えての第1段。マックス・カヴァレラのニュー・バンド、SOULFLYがロス・ロビンソンをプロデューサーに迎えて制作されて、かなり今までのセパルトゥラ色が強かったのに比べると本家の方はかなりプログレッシヴだと思った。僕はどちらも好きだけど音楽的にはこっちの方がスリリングな感じがする。日本の鼓道と共演したトラックはまさに彼等独特のルーツに向かうハードコア・サウンドで、手に汗握るトラック。またニュー・ヴォーカリスト、デレク・グリーンは黒人で、そのせいもあってかバッド・ブレインズに通じる異様なテンションを感じる。ヤツラは凄いぜ。ヘヴィー・ミュージックのフロンティアを行ってるよ。

腴ULIAN COPE“PEGGY SUICIDE”
何気にきてる。近年のジュリアン・コープは凄い。彼のアルバムは THE TEARDROP EXPLODESの“WILDER”とソロの“SAINT JULIAN”、“FRIED”しか聞いたことがなかったんだけど正直言って僕の中ではそれほど大きな存在ではなかった。勿論彼が表現しようとしてる世界には共感していたし何と言ってもヤツはかっこいいし、ジャケットのセンスもよかったので好きだった。何気なく中古で買った“PEGGY SUICIDE”を特に期待しないで聴き始めた。最初はルー・リードのソロみたいだなーなんて思ってたら段々サウンドと歌が渦を巻き始めて、曲が進むにつれ、はっと気付くと凄いサイケデリックな爆音の中にいて、耳が離せなくなった。このアルバムは素晴らしい。でも一種の天才的な素晴らしさなので口当たりは良いとは言えない。しかし僕はこの作品には宇宙を感じた。ジュリアン・コープはあんなに遠くまで行ってしまった!僕は首を彼を見上げている。僕はまだあそこまで辿り着いていない。

蛛g(OST)TAXI DRIVER”
バーナード・ハーマンのこのメイン・テーマを聴いた時のあの衝撃は未だに色褪せてない。あの映画が凄まじいものになったのも一重にこの音楽のお陰だと思う。学生時代に横浜のキャバレーでウェイターをやってた。夜の世界を垣間見た初めての経験だたんだけど、そこはモボ・モガの時代、横浜にパワーがあった時代からあるキャバレーで、生バンドがスタンダードを演奏していてショウの時間になるとシンガーがジャズを歌うという店だった。ダンス・フロアーがあって社交ダンスみたいなのを踊りに大人が来ていた。12時前後に閉店で、僕は車で来てた時は帰りにこのカセットやLou Reedの“TRANSFORMER”を聴いて帰った。帰り道は海沿いの16号線が好きだった。本牧から根岸を抜けて工場地帯を横目に帰った。タクシー・ドライヴァーのメイン・テーマを聴くためにこのバイトしてるような気分になる時もあった。今聴いても街が美しくなるあのマジックを持ってる。


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