zoё's studio

MUSIC



(a) SKINNY PUPPY“、 、 sect 、”
ダーク。ゴス。彼等のヴィデオを持ってるんだけど、NINのトレント・レズナーの服装の趣味は完全にここのヴォーカリストに影響を受けてる。そっくり。またここのヴォーカリストがヴィデオで使ってる小道具はマリリン・マンソンがパクってる。口に歯医者の機具みたいなのをつけてたり、竹馬みたいな外科医の機具みたいなのをつけてたりするのはスキニー・パピーのアイデアだった。別に暴露して楽しんでるわけではなく、これが示唆するものが僕には興味深かった。彼等はいまロックに巨大な影響を与えてる2大アーティストに10年先駆けていた。しかし彼等が全体から醸し出す雰囲気はNINやMMの完全なネガで、同じことをやってても与える印象は暗い。このアルバムは動物実験をモチーフにしてる作品。デイヴ・オギルヴィーのプロデュースも彼等の音世界を非常に的確に演出している。単調で暴力的なエレクトリックなビートが続く。起伏があまりなく聞く人によってはどこが面白いのか全くわからない音楽No.1。

(b)SKINNY PUPPY“THE PROCESS”
彼等の最後のオリジナル・アルバム。メンバーの一人が製作途中でドラッグのオーバードーズで死んだため彼に捧げられている。メンバーがやる気を失っていたせいで制作に3年近くかかったらしい。デイヴ・オギルヴィーの根性で完成されたと言っても過言ではあるまい。彼はこの後マリリン・マンソンの『アンチ・クライスト・スーパースター』のプロデュースをすることになる。それに通じるサンプリングされて切り刻まれたビートやギターのサウンドはすでにこの作品で聞くことが出来る。スキニー・パピーの作品の中で最もロックよりの作品かも。

(c)S.O.D.“SPEAK ENGLISH OR DIE”
ANTHRAXのメンバー2人に元ANTHRAXのベーシストが加わったハードコアでメタリックでスラッシュな名盤。異様なスピード感と短い曲。馬鹿馬鹿しい歌詞。あまりにも強力な作品。しかしこのサウンドを人力で出すんだからヤツらは恐ろしい。今の制作状況だったら打ち込んじゃうよ。でもちゃんと演奏してるから凄みが出るんだよね。最近ライブ盤も出た。ライブではミニストリーのカバーとかやってて面白かった。とにかく聴かずには死ねない名作。ちなみにこの中の何曲かは自らANTHRAXの“ATTACK OF THE KILLER B'S”でセルフ・カバーしてる。

(d)THE JESUS&MARY CHAIN“COME ON”
日本オリジナル編集のシングル。タイトル曲はアルバム収録曲。ヤツら独特のダラーンとした誰にも真似出来ない世界。この2人組は極論するともう『サイコキャンディー』の時からやってること同じ。1曲でも好きになれば彼等の世界は全部好きだろうし、1曲でもダメなら全部ダメだと思う。僕は好きなので見つけると聴いてる。 この作品で彼等がPRINCE の『アルファベット・ストリート』をカバーしてて、この曲がまた完璧にJAMCの世界になってて面白かった。しかし彼等のディストーションに関する感性には驚くね。カラフルで幾重にも折り重なって行く歪んだギターの音色には耳を奪われる。

(e) THE JESUS LIZARD“THE JESUS LIZARD”
ガスター・デル・ソルのジム・オルークのリミックス、ジョン・ケイルのプロデュースした曲、“BLUE”からの曲で構成されたシングル。キャピトル盤ではなく、どっかのインディーから発売されてる。ジム・オルークのリミックスは日本盤の“BLUE” にボーナス・トラックとして収録されてたのでジョン・ケイルのリミックスが目玉。非常に彼のカラーが反映された美しい曲。この曲はインストなんだけど、僕はジョン・ケイルの1st Albumに入ってた“アムステルダム”を思い出した。このバンドは奥が深い。
THE MISSION“CHILDREN”
元祖ゴス・バンドの2枚目のアルバム。ジョン・ポール・ジョーンズがプロデュース。今聴くとなんとも普通のロック。U2のつまんない曲をまとめて聴いてるような感じ。僕はバウハウスのほうが何万倍もいいと思う。まー適度にダークで湿ってて悪いバンドじゃないんだけどね。

瓮AF“GOLD UND LIEBE”
今回のロンドンで買った最初の1枚。コニー・プランクのプロデュースが冴える作品。あの独特の低温で、柔らかい形状記憶金属のようなシンセのシークエンス。ここでしか聴けない非常に個性的なサウンド。気持ちよすぎる。80年初頭の音にも関わらず全く古びていない。“El Que”のシークエンスの品の良さはもうジェフ・ミルズの音に並ぶと思う。クラスターのメンバーとのコラボレーションにおいて磨かれたコニー・プランク・サウンドとDAFのセクシャリティーむき出しの音楽が絶妙にからみ合った作品。

THE JOHNNY SEVEN“BAD MOUSTACHE!”
Calumのバンド。エレベーター・ミュージックと彼は表現してたけどラウンジ・テーストのバンド。非常にセンスの良さを感じる。音が素晴らしく良くてCalumの耳の良さに感心する。‘THUNDERBOLT’‘GOLDFINGER’等の映画音楽から‘THE GIRL FROM IPANEMA’、バカラックの‘THIS GUY’までスタンダードな楽曲をラウンジ・ミュージックに仕立ててる。編曲も素晴らしい。

YES“TORMATO”
今回のロンドンで買った2枚目。一般に中期と言われてる時期の作品。この後大幅なメンバー・チェンジがあって“DRAMA”を制作する。渾沌とした時期ならではの、まとまりのなさが逆に僕には面白い。これまでの水晶で出来た城のような構築された世界に向かうベクトルと、時代に合わせたコンパクトでポップな方向に向かおうとするベクトルが拮抗していてなんとも言えない妙なユニークさを形作っている。様式美でもなくポップでもない世界。でも面白い。僕は好き。

腓REEDENCE CLEARWATER REVIVAL“MARDI GRAS”
今回のロンドンで買った3枚目。オリジナル作品としては最終作。これまでの作品に比べると強烈にカントリー色が強く、驚いた。

藥Z TOP “EL LOCO”
今回のロンドンで買った4枚目。1曲目の‘TUBE SNAKE BOOGIE’からもう強力なドライヴ感が体を襲う。タイトで強力なグルーヴ。シンプルで味わい深いサウンド。極上の世界。ここまで外さないバンドも珍しい。聞き惚れる。時間を忘れるよ。

覩AZARETH“RAMPANT”
今回のロンドンで買った5枚目。ロジャー・グローヴァーがプロデュースした彼等の3作の最後の作品。“LOUD'N'PROUD”同様、シンプルで勢いのあるロック。前のめりのビートに燃える。本当にいいバンド。ある意味でアメリカのバンドには出せないノリがある。ソリッドで堅く引き締まってる。ハード・ブギーの名盤。

蹼OTORHEAD“IRON FIST”
今回のロンドンで買った6枚目。“MOTORHEAD”, “OVERKILL”, “BOMBER”, “ACE OF SPADES”等の初期のスタジオ作に引き続き彼等はライヴ盤をリリース。その後に出た作品がこれ。この後モーターヘッドはメンバー・チェンジ等のトラブルから混沌とした状況に入って行く。つまりこれは彼等の初期の1つの絶頂期の締めくくりの作品と考えてもいいと思う。この盤はボーナス・トラックもたくさん入っててインナーに写真もいろいろ入っててお得盤だった。内容も期待を裏切らないモーターヘッド節のオンパレードで大満足。ヤツラはアティチュードがあるね。

錣REEDENCE CLEARWATER REVIVAL“WILLY AND THE POORBOYS”
今回のロンドンで買った7枚目。今回はCCRづいてる。あと1枚で彼等のスタジオ作品が全部揃う。この作品はちょうど彼等の作品の中でも中期にあたる。

餉ERCURY REV“DESERTER'S SONGS”
今回のロンドンで買った8枚目。彼等の最新アルバム。イギリスのプレスからは大好評で迎えられていて、日本とは受け入れられ方が違う様子。そうは言ってもこのアルバムから評価が上がったみたい。つまり日本と似たり寄ったり。僕は彼等が最初のアルバムを出した時に初めて知って大ファンになった。1stアルバムは凄く影響を受けた。サイケデリックで時にガレージな感じでファンキーで切なくて優しくて、自分で組むんだったらこういうバンドを組みたいと思った。2枚目はソニーから出て、びっくりした。これも名作で何度も聴いたものだった。このアルバムにはマイルス・デイビスの碓か“IN A SILENT WAY”からのカバーとスライの“FLESH”から“IF YOU WANT ME TO STAY”のカバーが入っててこれもかっこよかった。3枚目のアルバムを出す前、多くの曲でヴォーカルをとってた人がやめて、彼はSHADYというバンドを組む。これもいいバンド。3枚目はメンバーチェンジもあって、今までと微妙に違うカラーを持ってた。やはり素晴らしい内容で、必聴。さらに切なくトリップ感が増した感じ。そして今回買ったこの4枚目にあたるアルバムは3枚目の流れを引き継ぐもので、3枚目に輪をかけて甘美なセピア色の世界が広がってる。幽体離脱してる時に聴きそうな音楽。または夢の中で聴いてるような音楽。THE BANDのLEVON HELM、GARTH HUDSONが何曲か参加。傑作。

鶺HIN LIZZY“VAGABONDS OF THE WESTERN WORLD ”
今回のロンドンで買った9枚目。彼等の初期の作品。ドロッとしてて、ブルージーで、サイケデリックで、最高にロックな作品。ある意味でこの時代にしか出せない雰囲気が充満していて、この香りが好きな人にはたまらないと思う。僕もこの空気感にしびれた。1曲目からもうたまんねーッと言う感じ。タイトルもかっこいいのが多くて、フィル・ライノットの言葉選びのセンスに感銘を受けた。エリック・ベルのギター・ワークもジミヘンを彷佛とさせる強烈なトリップ感があって燃える。ジャケットもカルト的な雰囲気があっていい。彼等の作品の中ではそれほど評価の高い作品じゃないけど、僕は大好き。

THE TROOGS“THEIR VERY BEST Featuring LOVE IS ALL AROUND”
今回のロンドンで買った10枚目。“WILD THING”のオリジナルを唄ってるバンド。この曲はガレージ・フィールがあってかっこいい。名曲。他の曲も何とも言えない良い感じのガレージ感と愛嬌があってかっこいい。ほぼ同時代のSEEDS,13TH FLOOR ELEVATERS等が、暴力的でサイケなガレージ・フィールなのに対して、こっちはもっとストレイトでキャッチーで、その対比がまた面白かった。

YES“RELAYER”
今回のロンドンで買った11枚目。冗長だった前作とうって変わって、鋭角的で攻撃的な作品。僕は彼等の作品の中でも常時ベスト3に入る評価をしている。つまり大好きな作品。今回、リマスタリングされたヴァージョンなのでCD を買うことにした。久し振りに聞いてもやっぱりいいと思った。スティーヴ・ハウが切れまくっていて凄まじかった。またこの1枚で辞めてしまう新加入のパトリック・モラルツがこれまた切れ味の鋭いジャジーなアプローチでひんやりとしたキーボード・プレイを聴かせてくれる。‘SOUND CHASER’の異常なアッパー感は何度聴いてものけぞるね。

YES“GOING FOR THE ONE”
今回のロンドンで買った12枚目。なぜかこのバンドに対する評価はこの国(UK)では異常に低い。失笑もののバンドらしい。僕も死ぬ程大ファンではないけど、好きなバンドなので、バカにされると意地になってしまう。そのせいか今回やたらYESづいてる。まあCDで持ってなかった作品はいずれ買おうと思ってたから良いんだけどね。前作“RELAYER”1枚きりで辞めてしまったパトリック・モラルツに引き続いて再びリック・ウェイクマンが復活。また出しゃばってしょぼい音で弾きまくってるかと思ったらそうでもなかった。ヤツは噂によるとライブ中にステージでカレーを食べたりと、奇行の人らしい。シゲソニックもびっくりだ。“90125”に通じるテイストが既に感じられるところが興味深い。タイトル曲は名曲。

JOHN SCOFIELD“A GO GO”
今回のロンドンで買った13枚目。ついに買った。スーパークール!ジョン・スコフィールドとMMW(バンド?)のコラボレーション。シンプルで奥の深いグルーブ、パーカッシヴで音数の少ないオルガン、ジョン・スコフィールドのこれまた弾き過ぎないコクのあるギター。どれも絶品。ある意味でアシッド・ジャズやドラムンベースのミュージシャンがあらわしてきたジャズの新しい定義にインスパイアされて出てきた人力のダンス・ミュージック。カッコイイ。ブルースもそうだけど、やっぱりルーツ・ミュージックをやって来た人間の技って凄いんだよね。僕は最近ネオ・ブルース・ブームが来ていて、今の感性とルーツがぶつかりあうところに興味がある。でもそれはジョン・スペンサーとかのアプローチとはちょっと違って、もっとピュアで、もっとルーツ色の強いものに惹かれてる。そういう意味でもこのアルバムは心に訴えかけられるものがあった。今の音にいインスパイアされつつも自分達の流儀を通しているところがいいよ。

MERCURY REV“DELTA SUN BOTTLENECK STOMP”
今回のロンドンで買った14枚目。最新アルバム“DESERTER'S SONGS”からのシングル・カット。彼等のシングルはアウト・テイク等目がはなせない。ケミカル・ブラザーズのリミックス収録。でも僕は実はケミカル・ブラザーズはあんまりピンと来ないのでこれはどうでもいい。恐らく彼等のアルバムにマーキュリー・レヴが参加したのが縁で、このリミックスやることになったんだろうね。目玉はニール・ヤングの “VANPIRE BLUES”のカバー。これはライヴ・ヴァージョン。