zoё's studio

MUSIC9812



(a) YES“THE YES ALBUM”
3rd ALBUM。“FRAGILE ”、“CLOSE TO THE EDGE”という名作を作る直前のアルバム。メンバーもスティーヴ・ハウが加入して、エキセントリックさに磨きがかかってる。僕はこの時期に限って、イエスは大好き。“CLOSE TO THE EDGE”は初めて聴いたとき、とんでもないモノを聴いてしまった、と驚愕した。この作品でも、ビル・ブラッフォードとクリス・スクワイアーのリズムはスピーディーで変則自在で、このアルバムから参加したスティーヴ・ハウのギターがまた異常なフレーズを連発してて瞠目。同時に妙な人なつっこさがあって、耳が離せない。

(b) BAUHAUS“IN THE FLAT FIELD”
名曲の嵐。強烈なカリスマ性が全編に充満してて、息苦しいくらい。サウンド、歌詞にこんなに美学を感じるバンドもないよね。まさにキング・オブ・ゴス。メンバーの下手ウマな、しかし誰にも真似出来無い演奏が、一層いびつさを煽って、テンションをあげてる。僕は下手するとこの中の曲、よく口ずさんでます。昼間の光りが最も似合わないバンドNo.1。

(c) BAUHAUS“MASK”
1st albumに負けず劣らずの名盤。ゴスここに極まれり。Peter Murphyのシアトリカルで血を吐くようなパフォーマンスは唯一無二。“OF LILLES AND REMAINS”,“MASK”での彼の歌は圧巻。また曲もキャッチーでスピーディーで全く飽きさせない。ちなみにhalは“MASK”を聴いて、初めてバウハウスを良いと思った、と以前言ってました。これで全員ルックスも良いからこのバンド凄いよね。

(d) BUTTHOLE SURFERS“piouhgd”
最凶。ケミカルなサイケ感がずっと続く。これを聴いて、改めてこのバンドを見直した。もう1度他の作品を聞き直してる。DONOVANの“ハーディー・ガーディー・マン”のカヴァーは爆笑を禁じ得ないトラック。スゲー。テキサス・サイケのあのうさんくさいかっこよさがムンムンしてて最高。偶然だけど、朝まで遊んだ帰り、halとトミナガ君を車で送ってる時にこれをかけてたら、トミナガ君は吐いてしまった。

(e) BUTTHOLE SURFERS“ELECTRICLARRYLAND ”
このアルバムは13TH FLOOR ELEVATERゆずりのガレージ感覚と妙な間の抜けたカントリー・テイストが美しく調和してて最高。ヘラコプターもびっくりのガレージな疾走感溢れる曲から“MY BROTHER'S WIFE ”のあまりに無気味なサイコ感まで。異常な幅の広さ。一本の恐怖映画をみてるに気させられる。ステーヴ・トンプソンのプロデュースのお陰でモダンなヘヴィー・サウンドが聴けて、それが彼等のロック的な部分を強調してる。このバンドは本当に面白い。

(f) NAZARETH“HAIR OF THE DOG”
ナザレスは大好きなバンド。ロジャー・グローヴァーがプロデュースした作品“loud'n'prud”は名作で何度も聴いた。この作品はタイトル曲をガンズがカバーしていた。このアルバムはそれまでのガレージな雰囲気から、よりハードロックな感じになっていて、洗練されつつも、彼等ならではの押しの強さがあってかっこいい。またジャケットが大袈裟で良いんだよね。

(g) ROBERT POLLARD“WAVED OUT”
今、僕が個人的にはまってる音楽は、ハードコアやメタルやヘヴィーロックで、メロディアスな歌モノとか、打ち込みを駆使したクラブ・ミュージックとか、テクノやドラムンベースにはそんなに興味が無い。だから自分でそういう音楽を買うことも、もうここ半年ほど無い。このアーティストの作品は人から貰ったモノなんだけど、GUIDED BY VOICEというバンドのメンバーのソロらしい。何気なく聴いてみたら何とも奇妙でいい感じだった。短い曲が多くて、そこも気に入った理由の一つなんだけど、良いメロディが簡潔に歌われてて、無駄なモノが一切無い。核になる部分をドサッと投げ出してるみたいで美しい。一つのトラックで二曲歌ってる曲が入ってるんだけど衝撃的に良かった。僕にとっては名作。

(h) MINUTEMEN“THE PUNCH LINE”
妙に力が抜けてて面白いバンド。これもハードコアの一つの形。デッド・ケネディーズほど、8ビートなノリが無くて、ちょっとファンキーな雰囲気もあって面白い。また曲の短さが潔くていいね。

(i) KILLING JOKE“REVELATIONS”
コニー・プランクがプロデュースした彼等の3枚目の作品。彼等の初期の音は薄っぺらでスカスカなんだけど、無気味なアッパー感があって、それが非常に彼等をオリジナルな存在にしてると思うんだけど、この作品もやはり同じことが言えると思う。 コニー・プランクのソリッドな音の中でも独特のあの薄っぺらい感じは残ってて、面白い。しかし彼等はよくこういう非音楽的アプローチでこれだけ曲を作って来たよなー。彼等の存在理由の中に既存のイディオムに従わないというルールがあったんだろうね。この後の“FIRE DANCES”でこの異常な雰囲気は頂点に達して、一度失速して、“EXTREMITIES,DIRT AND VARIOUS REPRESSED EMOTIONS”ではさらに強力な骨格を手に入れて戻ってくるんだから、このバンドの生命力は恐ろしいよ。

(j) SHELLAC“TERRAFORM”
アルビニのバンドの2作目。全ての中で最も僕が聴きたかった新作。入手した時は、それだけで感動した。聴かなくてもいいかも、と思ったぐらい。買ったその日は、聴かずに数日してから改めて聴いてみた。唸った。奴らはほとんど禅の深みに達していた。異常に研ぎすまされていて無駄なものは削ぎ落とされてひたすら身を切るようなサウンドが続く。この作品は僕はあえて誰にも勧めない。僕にしかわからないんじゃないか、と思うくらい。

(k) DR.FEELGOOD“DOWN BY THE JETTY”
いさぎ良い音。3コード。突っ込み気味の8ビート。冴えないルックス。全てがそろった男のバンド。パブ・ロックと言われて最初に想像する音No.1。イアン・デューリーみたいにオシャレで気が利いてない。猪突猛進。でもこれが時に必要なんだよね。イアン・デューリーは大好きだけど、このバンドと同じ枠で括られてるのは謎。音楽的には全く違うからね。

(l) DEAD KENNEDYS“ FRESH”FRUIT FOR ROTTING VEGITABLES”
気味に明るい“KILL THE POOR”,タイトルからして才能を感じる“HOLIDAY IN CAMBODIA”、そしてなぜかエルヴィスのカバー“VIVA LAS VEGAS”と侮れない曲がたくさん入ったアルバム。ジェロ・ビアフラの芸風はもうこの時点で完成されてて、アジテーション・ヴォーカリストとして個性的。このバンドは妙なアッパー感があって面白い。恐ろしい程、演奏はヨレヨレだけどね。

(m) CAT POWER“MOON PIX”
最近寝る時によく聞いてた。ダウナーで気持ちが良かった。シド・バレットやニック・ドレイクのソロに通じる内省的な雰囲気があって好き。バックをオーストラリアのダーティ・スリーというバンドがやってて、彼等がまたニュアンスのある演奏で彼女の歌世界を演出してる。ボーナス・トラックとして“SEA OF LOVE”のカバーをやっている。それも彼女の世界になっていて面白い。

(n) MARK STEWART“AS THE VENNER OF DEMOCRACY STARTS TO FADE”
POP GROUP時代からずっと刺激的な音楽を続けているマーク・ステュワートのソロ。 自分のバンド、マフィアとの作品も強烈だったけど、こっちも凄い。エイドリアン・シャーウッドのズタズタにビートを引き裂くダブ・サウンドが時空が歪んだような感覚を与える。MINISTRY,NIN,SKINNY PUPPYに引き継がれるインダストリアルな手触りと洗練され過ぎていない故の暴力的なプロダクション。これもひとつの究極のロック。

(o) YES“ DRAMA”
中期イエスの作品。この時期はヴォーカルのジョン・アンダーソンはいないし、トニー・ケイもリック・ウェイクマンもいない。あらたに加わったトレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズのバグルズ組が気を吐いている。トレヴァー・ホーンはジョン・アンダーソンに物凄く声が似てて驚き。一般に評判は悪い時期だけど僕はこの作品は好きだ。スティーヴ・ハウも神経質なギター・ワーク健在で誰にも真似できない音を出してるし、クリス・スクワイアの軽やかなベースも素晴らしい。例えば全盛期のメンバーで録った“Tales From Topographic Oceans”よりも数段素晴らしい作品だと思う。