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MUSIC

"for MY SWEETHEART THE DRUNK"
JEFF BUCKLEY


衝撃。中毒。奇跡。現世を飛び越える歌、パフォーマンス。美しいとしか言い様のない歌詞。やられた。あまりにも早い死の後、残された音源をもとに再現された幻の2ND ALBUM。そしてもう1枚にデモ・テイクを収録。歌の素晴らしさと奔放さに心を奪われ、あまりに繊細な歌詞に涙した。特にデモ・トラックのむき出しの歌は一つの奇跡。今年は今までになく新しく接する音楽の数は少ないけど、既に今まででもっとも収穫の多い1年になった。僕の一生の中でこれを越える作品にあと幾つ出会えるのだろう?[I KNOW WE COULD BE SO HAPPY BABY(IF WE WANTED TO BE)]の歌詞に泣いた。愛の記憶は僕を揺さぶる。[MURDER SUICIDE METEOR SLAVE]はシド・バレットの不安定な狂気と突き抜けるような美が共存した奇跡のトラック。GENESISのカヴァー[BACK IN N.Y.C]は改めてピーター・ゲイブリルの才能に驚嘆するのと同時にあの曲に秘められた暴力性と美をむき出しにするジェフ・バックリーの歌に言葉を失う。そしてラスト・トラックの[SATISFIED MIND]で僕は心臓を打ち抜かれた。

"LIVE AT LEEDS"
THE WHO


完全版。既存の曲善6曲にさらに8曲加わった。僕は今までの盤より断然こっちの方が好き。音もワイルドになって、THE WHOがライブで本領を発揮すると一般に言われてるけど、なるほど、納得した。彼等のアンサンブルの特徴を一言で言うなら整合性と不安定さの激しい往復だろう。ここまで非常識なリズム隊も珍しい。ジョン・エントウィッスルのベースはあまりにアナーキー。一番まともなのはロジャー・ダルトリーの歌。実はヤツの歌がこのバンドを安定させてるのかも。彼は極論すればスティーヴ・マリオオットのようなワイルドで奔放な天才性には欠ける。しかし朴訥と決められた歌を歌うので、こういうまとまりのなさを個性とするバンドには最適のヴォーカリストなのかも。既存の盤では1曲目の[YOUNGMNAN BLUES]がこの完全版では5曲目。流れで聴くとこの曲の暴力的な面がビリビリと伝わって来てかっこいい。1曲目の[HEAVEN&HELL]からいきなり持って行かれる。[TATTOO]の絶妙なハモり、キャッチーな[SUBSTITUTE][HAPPY JACK]。ラストの異様なサイケ感漂う[MAGIC BUS]まで駄曲なし。この作品を聴いて初めてTHE WHOってかっこいいと思った。

"M:I-2"
(V.A)


サントラ。イキが良い。LIMP BIZKITのタイトル曲も彼等らしくてかっこいい。やっぱリンプはバリバリのロックが似合う。あと意外にカッコイイと思ったのはFOO FIGHTERS featuring BRIAN MAY[HAVE A CIGER]。ピンク・フロイドの『炎』に入ってた曲のカヴァー。歌の処理が非常に70年代のフロイド・テイストでイカす。あとはカブいてる男の定番ROB ZOMBIEもいかにもヤツらしいサウンドでかっこよかった。

"FIGURE 8"
ELLIOTT SMITH


またまた凄い才能に出会ってしまった。かなり衝撃的だった。ジェフ・バックリー、エリオット・スミス、マット・ジョンソン。この3人はかなりの内的衝撃力で僕を揺さぶる。エリオット・スミスについては詳しい事は知らない。しかし彼の歌声、曲、歌詞、全てが僕の固い殻にヒビを入れる。全曲素晴らしい。前半のピークは4曲目と5曲目。それぞれタイトルが[EVERYTHING REMINDS ME OF HER]、[EVERYTHING MEANS NOTHING TO ME]。タイトルだけで凄いつながり方。後者の退廃的な美しさと絶望感とその裏に潜む複雑な思いは、紛れもなく音楽でしか表現出来ないものだ。沈みこむような静けさと虚ろで美しい歌声。切なさを音であまりにも純粋に表現した人の宝石のような作品。