comics & books

冨樫義博『レベルE』
この人の事はこれ読んで初めて知った。こんなにマンガ好きなのにあんまり少年誌読まなくて『幽遊白書』も読んだ事なかった。少年誌って言ってバカにしてたのかも。しかし少年誌は侮れない。と最近やっとわかった。そんでこの人は面白いって最近発見出来て良かった。このマンガはどこかパズル感覚があって好き。絵も達観した感じがあっていい。内容もなんとも妙な味わいがあってよい。少年誌で連載してた事を考えると、娯楽色と実験色のギリギリのバランス感覚もいい。最近、ガロ的極左マンガと同じくらい、商業マンガを楽しめるようになって来た。自分自身な中で面白いと思うものの視点が変わったのかな。とにかくこれは見つけたら買うべきマンガ。

高山和雅『電夢時空』
アフタヌーンって言う雑誌は今日本でもっとも高水準のマンガを連載してる雑誌だと思う。本格的にマンガが好きな人、マンガにアートを見てる人、とにかくマンガが好きな人の為のグレイトな雑誌だと思う。実験的でかつひとりよがりにならないところでマンガを描いてる尊敬すべき作家の宝庫。この人のこの作品もアフタヌーンで知った。見事な作品。マンガで表現出来るものの限界に挑戦する姿勢がいい。内容も絵も気に入った。女の裸とケンカばっか出て来るマンガにうんざりしてる人は手にとるべきだ。他にもアフタヌーンのマンガで『拡散』もいいし、『地雷震』もいいし、『無限の住人』もいいし、『犬神』もいいし、とにかくあの雑誌は侮れない。とか言いつつちゃんと買って読んでるわけではない。

ロバート・フェリーニョ著/浅尾敦則訳『ハートブレーカー』
非常にアメリカらしい軽快なハードボイルド。エルモア・レナードにも通じるノリの良い作品。登場人物達のキャラもはっきりしてて明解。爽快なノリで楽しめる作品だった。主人公のバルのように頭のまわるタフガイになりたいもんだ。

木城ゆきと『銃夢−ガンム−』
全8巻読了。いやこの作品は良かった。娯楽色を最後まで失わず、作者の哲学はキッチリ描き尽くされてて、見事。また絵の美しさに思わず再読。そしてキャラや街やシステムや道具などのネーミングのセンスも好き。僕は言葉に自分独自の嗜好があって結構好き嫌いうるさいんだけど、この作品は唸らされた。この作者は頑固モノに違いない。また作品を決して妥協したものにしないその姿勢はロック。この人が必死で守って来てた美学がひしひしと伝わってくる。商業誌に連載を続ける事は並み大抵の苦労ではなかったと思う。この人にしか描けないという意味でも大傑作。