comics & books

[1]谷口ジロー/関口夏央「事件屋稼業1」
谷口ジローは最高の絵描きだ。この人は本当最高。関口夏央はイイ脚本を書く。谷口ジローっていう人間をわかってる。「事件屋稼業」っていうタイトルもイイ。これこそ絵に書いたハードボイルドの世界。最高に酔える。

[2]望月峯太郎/「お茶の間」
「バタ足金魚」のカオルとソノコのその後。これは泣ける。これは何だか切なくて泣けた。最後が未完なのも凄くイイと思った。人生は物語のようにシンプルに終わらない。幸せに暮らしました、なんて事はない。そういう感じがして良かった。望月峯太郎は本当にイイマンガを描くなー。「バイクメ〜ン」も最高だったし「桃尻女と鮫肌男」も「座敷女」もどれもこれもイイ。「ドラゴンヘッド」より好き。「ドラゴンヘッド」はヤツならもっと短くテンション高く描けたはずなのに、勿体無い。

[3]ジャック・ケッチャム/「隣の家の少女」
陰惨極まりない作品。胸が悪くなる指数は近年稀に見る高さを誇ってる。あまりのむき出しの暴力と残虐さで途中からギャグを読んでるような気分になった。これは僕はお勧めしない。でも人間は確かにこういう側面を持っている。ここに登場したキャラクターにゾッとするのはヤツらが本当にいるかもしれないと思わせるからだ。この1冊を取ってもアメリカは恐ろしい国。相模原の女子高生コンクリート詰め殺人と僕の中の過去の嫌な罪の記憶を思い起こさせて本当にイヤな気分になった。しかし人間は罪深いなー。

[4]岡崎京子/「リバーズ・エッジ」
岡崎京子はオリジナルな漫画家だ。個性的で誰にも似て無いスタイルを持ってると思う。彼女を模倣した漫画家はたくさんいるけど、彼女には誰もかなわないと思う。あの残酷さが痛々しくて好きだ。「pink」を以前読んだ時に衝撃を受けたけど、この作品も「pink」に匹敵するあの岡崎ワールド、緊張感と幽かな諦観と残酷な現実があって好きだ。黒丸尚が訳したウィリアム・ギブソンの詞が載っててこれまたこっちを唸らせるチョイスで岡崎京子の凄みが伝わってくる。